謝罪会見は、120%謝罪や反省した気持ちがないと、いとも簡単にその心を見破られてしまう大変難易度の高いものである。
今回はその中でも事の重大さを理解して行ったと分かる会見があったのでみていこう。
参考:ジャニーズ会見時のジュリー氏
先日4時間にも及んだ会見…2時間分しか見れていませんが、今日は2時間内で分析・推察できたことをアップ! この分析は決してジャニーズやジュリー氏を擁護するために書いたものではなく私が印象分析をしたらこうなった、というものです。 ****
〇総合的に見て: 舞台に上がった様子、お辞儀の深さや時間からパート1が終わるまで、ジュリー氏はこの会見の趣旨をよく理解した上で、彼女なりにこの件について真摯な対応をしていこうという誠実な態度を見せていたように見えた。 〇会見スタートから4分40秒までの間に、今回問題になった件については認める発言があるがジュリー氏の表情は、恐怖を感じてるときに見せる「恐れ」の型であり、話している時もこの「恐れ型」で話していた。(下の歯が見える話し方で口は両サイドに引っ張られている。そうすると必然的に声はジュリー氏が出している声に張りのないものとなる)
体は、上半身が動く深呼吸、マイクを通して鼻息や震えも見られる。 これらは体の随から緊張や恐怖を感じたときに見られるものであり、自分の意志では震えは止められない。声にも震えが見える点からもこの会見が持つ意味、事件の重大性やこれから何が自分の身に起こるのか(記者、視聴者、世間からなどの反応)などを考えた恐怖のような怖さを感じていた可能性がある。 〇入場してから着席するまでは、メガネをかけていなかったが、3:10秒以降の所で文章を読み上げる時には、目が3倍ほど大きく見える角度にメガネを斜めにかけていた。 それは、原稿を読む際に、大きく下を向かないでも読めるようにした結果、あのようなかけ方になったのかと考える。 この謝罪文を読み上げた人物で印象に残っているのが、日大の不祥事で謝罪会見をした林真理子氏である。彼女は目を上に上げることなく棒読みで紙を読んでおり、全く誠意が伝わってこなかった。その林氏と比較をすれば、メガネのかけ方でガチャピンみたいなお目目になってしまったジュリー氏ではあったが声の抑揚や一言一言ごまかさずにゆっくりと話すスピードを見ても、恐怖心がありながら、それに向き合うという、彼女の心が反映されたボディーランゲージがあった。 〇2:59~、5:12秒~:社長を辞任する、という前後に肩や胸が動くほどの大きく深呼吸、声の震え、そして唇を大きく噛むようなサインが出ている点から極度の緊張状態があったとみられる。この口ビルを噛む、という点は、意思と反している場合に見られたりする。しかし、この場合は直前に声が震えたりしている点を考え、震えをとめる、泣くのを抑えるためという心理状態から表出した可能性もある。泣く視点については、同族経営であり、それが終わる、という思いがあったのかもしれない。しかし真意を確かめることができないが、この社長辞任に対する流れに大きな感情が動いていたことは確かである。 〇13分16秒~:記者の質問を聞く姿に4点気になった。 ①ジッと表情を変えずに聞いているが、 ②首を少し右に傾け聞く姿 ③マイクを取ろうとする動作の早さ ④声の印象
どうしてこの4点が気になったのかというと、①は表情も体も動かないので、反応が無いように見える。無反応の時の表情にもよるが、反発心の表れの時もある。そして反応が無いと聞いているのかどうか不安出てくるのだが、動画はジュリー氏を正面からとっていないので、もしかしたら記者に視線を動かしてアイコンタクトを取っていたと推測する。=記者とアイコンタクトがあるので微動何せずに”真剣”に聞いていた。 ②株保有の話で、少し首を傾ける。①の時ともそうだが、謝罪をしていた時の表情より少々冷めた表情のようにも見える。彼女は人の話を聞く時にあまり頷かない癖があるのかもしれない。ジッと無表情で聞かれると発言者は動揺する。うっかり間違えるとふてぶてしく見えてしまう可能性がある。その表情のまま首を横に傾けるには3つのことが考えられる。
1.良く聞こえないから聞こえるように傾ける(それならばもう少し耳を記者側に向けるはずなので、聞こえずらいということではないようだ) 2.株について聞かれると思っていなかったので、聞きながら考えていた。 3.なんでそんなことを聞いてくるのかな?という疑問があった。
③マイクを取ろうとする早さ あまりにも早く、既に答えがある、答えられる、という背景があったのにしても、話し方のスピードから得る印象からしては早すぎて違和感があったので、もしかしたら、上記②‐3というものなのか、世間に私の株については関係なんでしょ?という怒りのようなものがあるのかな?あとは、すぐに答えることで誠意を見せたのかな?と考えを巡らせた。 ④記者に返答する際に①~③から、④の返答するジュリー氏の態度は結構強い口調、自分を守る口調、相手を非難めいた口調がでると思いきや、お腹に力が入っていない声のトーンで、柔らかく&高いという、なんだか腑抜けしたような感じであった。通常、謝罪会見などの時はこのような話し方にはなるが、この声のトーンや話し方はそもそもジュリー氏がいつもどのように話しているのかのベースラインが分からないのでなんとも言えないが、①~③には一定の統一した印象があるのに、④が印象とは不一致であるという動画部分であった。 結果として、こういった場合、私はジュリー氏の平常時の表情や話し方の「ベースライン」を確かめるために会見以外のジュリー氏が映った他の動画を探し比較をする、という作業が発生する。端的に分析をした場合は、誠実であった、誠実でなかったという結果以外に ”要注意”という結果の出し方があり、これ以降の彼女の動向を注意深く見ていく必要性がある。 〇32:14:目をそらす場面がある。この動画の少し前から、ジャニーズ事務所という名前を継続する、という指摘があった場面であり、あまりにも非常識ではないか、と言われたときに目が右下に動きます。
心理学では目が右下に行く、というのは、これから将来の起こりうることを体感するように考えを巡らせている状況と言われています。もしこの考えを前提とするならば、記者から言われて、「あまりにも非常識である」ということを初めて認識し、その場合どうなるのかを彼女自身がその感情にアクセスしていたと考えます。つまりそれまで社名を存続する影響を深く考えていなかった可能性があります。 この時の東氏が返事をしていたので、彼に任せていた、という点と、社名を存続する危険性、という点に彼女が心身ともに感じ、社名存続はありないと納得したように体を彼女はフッと背中を丸めるようにして背もたれに寄りかかります。 あとは、自分が答えなくてよし、自分の役目を終えた安心感から力が抜けた可能性もありますね。
*この分析は新木の専門的視点からの個人的見解です。
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